利用者 職員 悪口

介護サービスの利用者の中には「クレーマー」「モンスター」という問題利用者もある一定の割合で必ず存在します。
軽い認知症の兆候のある利用者なら「言った」「聞いてない」の押し問答はよくあることです。
でも、他の職員の悪口ばかり言う利用者は「かまってちゃん利用者」のことが少なくありません。

では、一人の利用者に対して複数の介護ヘルパーが交代で役割分担をして担当する場合によく他の職員の悪口を言う利用者にどう台頭すればいいのでしょうか?。
多くは
もっと自分にかまって欲しい
自分はとても可哀想な年寄りだから大事にして欲しい」(特別扱いして欲しい)
という気持ちの裏返しかもしれません。
しかし、介護する側も一生懸命にしているのですから、思わずカッとなって反論してしまうこともよくあることです。
しかし、その反論したことが被害者意識の高い利用者から事業所に苦情やクレームがきてしまいます。
また、下手に利用者の悪口を軽く受け流して肯定するような返事をすると「△△さんが悪いことを◎◎さん(あなた)も認めている」という変な誤解がいつか問題になることもあります。
自分の非などは一切認めずに理不尽なことで他の介護ヘルパーの悪口ばかりを言う利用者の対応は意外と難しいものでもあります。

かまってちゃん高齢者への対応|職員やヘルパーの悪口を言う利用者たち

かまってちゃん 高齢者
かまってちゃんの高齢者の他の職員やヘルパーの悪口には、まずは共感することが大切です。
高齢者が話をしている間はその人の話を注意深く聞くことで(たとえそれがただのポーズであっても)、その高齢者の気持ちを理解することができます。
また、高齢者の話に興味を持ち、共感することで、高齢者との信頼関係を築くこともできます。

さらに、高齢者が話したいことを引き出すために、質問を投げかけることが有効です。
例えば、
そうですね、おっしゃる通りですね。でも、どうしてそう思われたんですか?
などと質問することで、高齢者が話したいことを引き出すことができます。

しかし、介護職員は高齢者がネガティブな発言をした場合でも、その人の人格や価値観を否定するような言葉は避けるようにしましょう。
代わりに、高齢者の気持ちや考えに対して尊重を示すことが大切です。
たとえば、
そうだったんですね。お気持ちはよくわかります
というように、高齢者の気持ちに共感する言葉をかけることができます。

また、高齢者のネガティブな発言に対して、介護職員がどう対応するかは、その高齢者の状態や環境によって異なる場合があります。
たとえば、高齢者が認知症を患っている場合は、認知症の症状によって適切な対応が必要です。
介護職員は、高齢者の状態や環境を考慮した上で、適切な対応をとることが重要です。

総じて、高齢者のネガティブ発言に対応するためには、
・共感し
・話を聞き
・高齢者の気持ちを尊重する

ことが大切です。
また、高齢者の状態や環境を考慮した上で、適切な対応をとることが求められます。

他の職員やヘルパーの悪口を言う利用者への声かけ|悪い事例

他の職員の悪口を言う利用者

他の介護利用者の悪口を言う利用者への声かけの悪い事を紹介します。

介護サービス利用者の状況
一人暮らしのD子さん(85歳)は最近物忘れが多くなってきており、軽度の認知症の可能性があります。
ただ多少の不便はあるものの日常生活には問題なく過ごせています。
ただ耳が遠くなってきているので聞き間違いも多く、時々感情t的になってしまうことがあります。

介護スタッフ間の申し送り

  • 聞き間違いが増えているので繰り返しの確認が必要
  • 不安によって感情が高ぶらないように、穏やかな表情と口調での対応
  • 買い物などの確認がうまくできなくなってきているので対応を考える



今回のトラブルは、「予定になかった買い物代行を頼んできて断った」ことが原因でした。
前回の介護ヘルパーから「買い物代行の要望はなかった」という報告を受けて、訪問するといきなり予定外の買い物依頼がありました。
買い物内容の確認をするとD子さんは怒り口調で
「前回の介護ヘルパーがちゃんと聞いてくれなかった」
と訴えています。
しかし、あまりにひどい口調で他の職員の悪口をいうので思わずカッとなって反論してしまいました。

介護ヘルパー介護ヘルパー

こんにちは、体調はどうですか?

おばあさんおばあさん

まあ、変わりはないよ、
あぁ、それとちょっと聞いておくれよ!
いつも●曜日に来てくれるヘルパーさん
なんなんだい!あの人!

介護ヘルパー介護ヘルパー

えっ?どうかされましたか?

怒るおばあさん怒るおばあさん

●曜日のヘルパーさん、私の言うことをちゃんと聞いてくれないのよ!
この前もわたしの頼んだ物とは違うものを買ってくるし!
きっと私を年寄りだとバカにてわざとやってるにちがいないわ!
それにた作る料理もまずくて食べれたもんじゃないよ!
きっとあたしが飢え死にでもすればいい!なんてきっと思ってるんだよ。
まったくどいつもこいつも怠慢な人ばっかりで、あたしゃ大変だよ!

逆効果の声かけ

そうじゃなくてD子さんがちゃんと希望を伝えてくれないからですよ!
他のヘルパーが怠慢だなんて言わないでください。
私たちも一生懸命にやっているんですから!

怒るおばあさん怒るおばあさん

もういいよ!さっさと帰っておくれ!
後でケアマネに文句言ってやる!

他の職員の悪口を言う利用者への声かけNG地雷ワード

逆効果の声かけ

そうじゃなくてD子さんがちゃんと希望を伝えてくれないからですよ!
他のヘルパーが怠慢だなんて言わないでください。
私たちも一生懸命にやっているんですから!

介護ヘルパーのスタッフ間の申し送りで「買い物の確認がうまくできなくなっている」ことも挙げられています。
利用者のD子さんに非があってもそれは仕方のないことかもしれません。
またいちいち苦情やクレームを言われていればその対応も大変です。

【介護現場の苦情について】

理不尽なことばかりを言ってくる利用者が増えてくると介護ヘルパーとしての仕事にも支障が出てきます。

他の介護ヘルパーの悪口を言う利用者への声かけ|良い事例

他の介護ヘルパーの悪口を言う利用者への声かけ|良い事例

介護ヘルパー介護ヘルパー

こんにちは、体調はどうですか?

おばあさんおばあさん

まあ、変わりはないよ、
あぁ、それとちょっと聞いておくれよ!
いつも●曜日に来てくれるヘルパーさん
なんなんだい!あの人!

介護ヘルパー介護ヘルパー

えっ?どうかされましたか?

怒るおばあさん怒るおばあさん

●曜日のヘルパーさん、私の言うことをちゃんと聞いてくれないのよ!
この前もわたしの頼んだ物とは違うものを買ってくるし!
きっと私を年寄りだとバカにてわざとやってるにちがいないわ!
それにた作る料理もまずくて食べれたもんじゃないよ!
きっとあたしが飢え死にでもすればいい!なんてきっと思ってるんだよ。
まったくどいつもこいつも怠慢な人ばっかりで、あたしゃ大変だよ!

声かけがうまい介護ヘルパー声かけがうまい介護ヘルパー

そうなんですか、ちょっと行き違いがあったみたいですね。
気を付けます。
それで、買い物はなにが必要ですか?

おばあさんおばあさん

そうだねぇ・・・
食パンと牛乳と・・・あと、え~っと・・・・
ところで最近 息子の嫁がさぁ・・・

※話はまったく別の方向に・・・

他の職員やヘルパーの悪口を言う利用者の本音はかまってちゃん?

訪れてくる介護ヘルパーに他の介護ヘルパーの悪口ばかりを言ってくる利用者さんの本心はどこにあるのでしょうか?
今回のように本当に重要なことは「買い物をしてきてもらうこと」ではないかもしれません。
もしかすると、自分の話や気持ちを聞いて欲しいことかもしれません。
認知症の方はひとりで暮らすということは寂しいことです。
また、認知症の方によくみられるのは会話のやり取りで感情的にあることもあることです。
このあたりに事情もケアマネージャーに報告して買い物同行サービスのい検討もいいかもしれません。

かまってちゃん利用者の対応の仕方はどの職員やヘルパーも苦労しています。
でも、その受け流し方もぜひ会得しておいてください。

職員や介護ヘルパーへの暴言はよくあることかもしれません

介護の現場では介護ヘルパーへの暴言はよくあることです。
利用者が自分の思い通りにならないことを八つ当たりする相手が介護ヘルパーになってしまうことも否めません。
このあたりは、仕事と割り切って軽く受け流すことも大切です。
じゃないと、やってられないのが介護の仕事です。

介護現場である暴言について

かまってちゃん利用者のネガティブ発言の対応

「かまってちゃん利用者」とは、自分に注目してもらいたいという願望が強い利用者さんのことを指します。

介護職員としては、利用者さんの要望にできるだけ応えたいと思う気持ちもあるかもしれませんが、それがすべて叶えることができるわけではありません。

まず、利用者さんの気持ちを理解し、受け止めることが大切です。
その上で、要望に対してできる範囲内で対応することが望ましいです。
例えば、時間的に余裕があれば、利用者さんの話を聞いたり、一緒に過ごす時間を設けることも有効です。
また、その場で対応できない場合は、他のスタッフに相談することで、より適切な対応方法を考えることも必要です。

ただし、常に利用者さんのわがままに応え続けることはできません。
そのため、そのような状況に陥った場合は適切なコミュニケーションをとりながら、利用者さんに対して理解を求めることも大切です。
またそのような場合でも、利用者さんの人格や価値観を否定するような言葉は避けるようにしましょう。
利用者さんが自分を理解してくれていると感じることで、安心感や満足感が得られることもあります。